動かないで臆病で震えた声に言葉なく頷い

動かないで臆病で震えた声に言葉なく頷いてきみはまた死んだふりをする。閉じた瞼から上向きに密生する睫毛がきれいで、これを残すには空気にペンを通さなければと脳味噌の片隅で思った。どんなにやったってきみを完璧に遺せないことを俺は知っている。けれど辞めるのは自死と同じだ。